窓の外のドイツ留学

ドイツ大学院留学のブログです。ドイツ大学院修士課程を修了し、ドイツで博士課程に在籍しています(四年目)。

3学期目の成績が確定しました IELTSが6.5の理系大学院生(ドイツで)が成績を公表します あと今後の修士論文についても

1学期目、2学期目も今まで成績を公表していましたが、今回もまた僕の成績(3学期目、2019/2020の冬学期)を公表したいと思います。

 

 

1学期目と2学期目についてのブログも載せておきます。

 

madonosotokun.hatenablog.com

madonosotokun.hatenablog.com

 

 

僕自身の専攻とか英語力を紹介しておきますと、

 

専攻としては微生物ですが、学部が化学部というのもあり、微生物と分析化学系を勉強しています。大学院の今は2年生です。

 

大学院は授業はすべて英語で取ることができています。

英語はIELTSのOverallで6.5を取っています。大学院入学の1年半ぐらい前に、大学院出願の1年ぐらい前に取りました。

 

 

ドイツの成績の出し方なのですが、日本と逆で、1.0が最高、4.0が単位がもらえる中で最低、5.0が不可となっています。

 

一覧です。

 

100-96: 1.0 (Excellent)

95-91: 1.3 (Very Good)

90-86: 1.7 (Good)

85-81: 2.0 (Good)

80-76: 2.3 (Good)

75-71: 2.7 (Satisfactory)

70-66: 3.0 (Satisfactory)

65-61: 3.3 (Satisfactory)

60-56: 3.7 (Sufficient)

55-50: 4.0 (Sufficient)

49-0: 5.0 (Fail)

 

 

それでは成績です。とはいっても、3学期目は2つしかコースを取っていません。

 

 

分析化学プラクティカルコース(必修・10単位): 1.0

 

正直なところ、分析化学は僕的には得意な科目ではなく、分かっていない部分も結構あって大変でした。

実験の内容をものすごくざっくり言うと、ある微生物がバイオフィルム(微生物が集まってその中で代謝生成をし、膜が生成されているもの)で生成される糖の検出をクロマトグラフィーや質量分析を使ってできるだけ最適化していくというものでした。

 

本当は超臨界流体クロマトグラフィー(Supercritical Fluid Chromatography: SFC)っていうのを使う予定だったのですが、まさかの故障ということで、液体クロマトグラフィー(Liquid Chromatography: LC)を使うこととなりました。

 

このコース(実験)は1人でも一応OKですが、基本的にペアでやるということで、僕も友達とペアでこの実験を6週間、レポートを書くのに6週間やっていました。

友達も僕が分析化学にてんてこ舞いになっているのを分かっているのでかなり助けてもらっていました。ただどうにか僕も実験やレポートづくりを頑張って1.0をいただけるに至りました。

 

 

リサーチプラクティカル(必修・10単位): 1.0

 

こちらは1人でやるもので、実験をやって1人でレポートを書くというのは初めてでした。

これまた内容をざっくり言うと、ある5種類の微生物を4つの異なる培養条件(ケモスタット: 連続培養)で培養したとき、どの微生物が増殖を支配するか、それとも、何種かが共に増殖するか、さらに経時的にその支配的な増殖に変化があるかっていうのを、"mothur (マザー)"っていうバイオインフォマティクス、遺伝子を解析するためのソフトウェアで調べるというものでした。

 

なんやこちらも最初ごたごたがあったりしましたが、どうにかレポートをしっかり書くことができ、教授から満足されるような内容になっていたようです。

 

当初はレポートとプレゼンで評価されるのかと思ったのですが、新型コロナウイルスの影響で研究室のセミナーが開かれる場合ではなく、結果的にレポートだけの評価となりました。

 

 

そんなわけで3学期に受けた両方のコースで、最高の1.0をもらうことができました。嬉しい…。

 

 

そして僕が現時点で持っている単位は90単位となりました。予定通り取れています。

 

ドイツの修士課程は基本的に2年で120単位を取る形になっていますが、今学期はついに最後、修士論文30単位で120単位すべてを取り終える形となります。

 

あいにく、コロナウイルスの影響でちゃんと始める時期がいまだにわかっていませんが、論文を読んで序論の部分や実験方法もちらっと書き始めることができています。

 

 

サンプリングを教授とスーパーバイザーの人と行く予定だったのですが、これもまたいつになるか…。

今回もmothurを使った内容となります。

 

ウイルスではなく、バクテリアを使ったプロジェクトになりますが、最近よく出てくるPCRももちろん使います。

さらに統計分析も必要となり、Rを使う予定なのですが、実は僕、これまでほとんどRを使ったことがないというのが現状です。

統計学は面白いな、なんて思っているのですが、まだまだ分からないことがたくさんあり、さらには僕は正直数学が苦手だったりするので、前途多難、ちょっと不安です…。

 

どうにかこの半年間でできる限りデータサイエンスというか、Rや統計のことについて理解していければなと思っています。

 

 

大学再開を楽しみにしている今日この頃です。

それでは今日はここまでで。ありがとうございました。