窓の外のドイツ留学

ドイツ大学院留学のブログです。ドイツ大学院修士課程を修了し、ドイツで博士課程に在籍しています(四年目)。

1学期目の成績が確定したので発表します 海外大学院は本当に勉強ばかりの毎日なのか?

だからなんだって内容かもしれませんが、実際日本人がドイツの大学院で勉強したらどんなものかっていうのの紹介です。

 

1学期目が終わって4か月近くになりましたが、成績の確定がこんなに遅れたのは、1つの科目の2回目の試験 (ドイツでは2回の試験のうちより点数のいい方を最終評定として採用するシステムがある大学・学部があります)が今週月曜にあったからです。結果は翌日火曜にすぐきました。

 

そんなわけで僕が1学期に取った科目の内容と結果をざっくり紹介します。

ちなみにドイツは最高が1.0 (100-96点)、最低が5.0 (49点以下、不可)、単位を取れる最低ラインが4.0 (55-50点)です。

 

統計学 (必修・5単位): 1.3

その名の通り統計の基礎的内容を習いました。

様々な「平均 (Mean)」の算出方法からANOVAまで、割と面白い科目でした。

 

環境微生物 (必修・5単位): 1.0

微生物系の分野ということで何としても高得点を取りたかった科目でした。

2人の教授からそれぞれの分野(バイオデグラデーション、微生物多様性)について学びました。

 

水化学 (必修・5単位): 1.7

一番大変な講義(+発表)でした。

講義の内容は割と物理化学系ですが、それと並行してこの科目に沿ったケーススタディーをグループごとに行って学期末に発表するというものでした。

このグループワークも大変でしたが、試験も一番タフなものでした。

 

環境化学 (選択・5単位): 1.0

環境化学」をテーマに様々な事例についても学ぶ講義でした。

とにかくその専門分野の用語の理解をする必要があって、丸暗記で試験に挑んでいました。

 

地質学 (選択・5単位): 1.3

最近では化学や微生物との関連性が分かってきましたが、この講義を取り始めたころはほかの科目と関係しているのか?なんて疑問も思っていました。

唯一のオーラルの試験で、6人のグループでの試験となりました。

 

下水処理 (選択・5単位): 1.0

1回目の試験が月曜日にあったのですが、その前日・前々日にめまいを発症して長らく座ることすらできず、1回目の試験はぱっとしない結果でしたが、2回目でビシッといい成績を取れたので良かったです。

割とエンジニア寄りの内容ですが、生物による下水処理に関する内容も含まれていました。

 

エクスカーション (選択・1単位): 合格

日本語だと「社会科見学」とかにすれば一番近いかもしれません。ドイツの上水処理施設に見学に行き、レポートを書くというものでした。

点数による採点はなく、レポートの出来で合格か不合格が出ますが、多分全員受かります。

 

 

そんなわけで1学期目は合計で31単位を取りました。

ドイツの修士課程の卒業要件は120単位なので、各学期30単位平均で単位を取得する必要があります。

不安ももちろんありましたが、終わってみれば割といい成績だと思います。(全部1.0取れよ、っていうコメントはご勘弁ください)

 

今学期も全試験の1回目が終わりましたが…、1学期目よりは良くない結果になると思います。かといって悪すぎることはないとは願っていますが…。

 

今学期は試験と同じくらい、レポート提出によって評価が決まる科目の数があるので、それがどうなるかっていうところです。

来週金曜日に実験のレポートの締め切りがあるのですが…、どうにかします。

 

 

試験に関して言うと、海外留学でイメージする毎日朝から晩まで勉強ばかりっていう感じではないです。(アメリカとかになると本当にそんな感じなのでしょうか?)

下手したら僕の大学が緩いだけかもしれませんが、毎週レポートを出さないといけないとかはないです。これは理系だからかもしれません。

 

そう。この「理系だから」っていうのはあると思います。よく聞く「課題が毎週出されて大変」とか「朝から晩までみっちり試験勉強してる」とか「ディスカッションが難しい」とかっていうのは文系の人たち寄りのことなんじゃないかなって最近思っています。

 

ドイツは研究室の人でも5時までには普通に帰っています。逆に学部時代の寝る時以外は割と大学か研究室にいるっていうのが逆に懐かしいです。

試験が1学期に10コ以上あったというのも普通だったので、そのおかげもあって今そんなに忙しく感じていないかもしれません。

 

言い換えれば、やってみたいことを自由に選べるっていうのがドイツ(僕の大学院)の良いところです。全部自己責任ですね。

 

夏休みも結局、実験やレポートなどやることが詰まっているので、地道にこなしていきたいと思います。