窓の外のドイツ留学

ドイツ大学院留学のブログです。ドイツ大学院修士課程を修了し、ドイツで博士課程に在籍しています(四年目)。

僕のドイツ修士留学は知る人ぞ知る9 なんだか不穏な空気が流れ始めた3学期後半

本当は去年で終わらせたかった、僕の修士課程を振り返るブログですが、今回を含めてあと3つほど終わらせるために書く予定です。

 

前回は分析化学系の実習をペアでやったことについてさっと書きました。

今回は3学期の後半、リサーチプロジェクトをやっていることのことを書いていきます。

 

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リサーチプロジェクトは修士のコースに関連する研究室で数週間実験などの実習を行い、その後の数週間でレポートを書き、発表をするという形のものでした。

当時僕は、ある研究グループでHiWiとしてリサーチアシスタントをしていて、そのグループの教授と話し合い、そこでリサーチプロジェクトをすることとなりました。

 

HiWiについては以前ブログで書いたので参考にしてみてください。奨学金をもらえなかった身としては大変助かっていました。

 

madonosotokun.hatenablog.com

 

リサーチプロジェクトの内容はざっくりいうと、数種類の微生物を培養し、時間経過とともにその微生物の各存在比がどのように変化していくかを分析するというもので、実験そのものはすでに終わっていて、僕は基本的に得られた遺伝子データを分析することがメインでした。

 

前の夏休みのバイオインフォマティクス演習でもmothurという遺伝子分析をするソフトウェアを使いましたが、今回もmothurでOTU (Operational Taxonomic Unit)で分類するという作業を行っていました。

面白いんですが、ドライラブ系は修士に入ってから始めてやったので、相変わらず難しいと感じていました。

 

で、演習も大きな問題はなく、レポートもプレゼンもしっかりやって、問題なく単位を取ることができました。

それと同時に、教授と、今回のリサーチプロジェクトのスーパーバイザーになってくれた博士課程の人と話し合って、4学期目の修士論文についても話し合い、サンプルの培養から遺伝子分析までを含む、ウェットラブとドライラブの作業を両方できる修士論文のためのプロジェクトをやっていくことが決まりました。予定ではその年の4月からスタートすることとなっていました。

 

 

ここまでが、かなりざっくりではありますが、3学期後期の内容でした。これは2020年1-3月あたりのことで、まさしくコロナが始まったころでもありました。

中国などで感染が始まったころは、まだまだドイツから見れば対岸の火事で、完全に傍観者だったわけですが、見る見るうちにドイツでも大きなトピックとなりました。

 

気が付けばあっという間にロックダウン。四月から始める予定だった実験も延期になってしまうのです...。

と、同時に精神的にも沈みがちな日々が始まってしまうのでした...。