窓の外のドイツ留学

ドイツ大学院留学のブログです。ドイツ大学院修士課程を修了し、ドイツで博士課程に在籍しています(四年目)。

コロナ禍の研究所、コロナ禍の生活

ドイツも日が出ている時間が長くなり、少しずつ暖かくなってきてまいりました。

 

残念ながら相も変わらずドイツは生活にそこそこ制限がされていて、それは研究所でも影響が出ています。

 

そんなわけで今日はコロナ禍での生活での影響を、改めて書いていこうと思います。

 

 

 

1.家か研究所か

 

最近はずいぶんと家にいる時間が長くなってしまいました。

というのも、研究所の方はコロナによる制限で、実験室とオフィスに同時間に2人以上が入ってはいけないというルールができてしまったからです。一応、実験室が区画で分かれている場合はその区画ごとに1人が入れるようにはなっています。

なにか引き出しから物を取るだとか、そういったことはまだ問題ないですが、広めの実験室に1人しか入れないとなるとかなりの制限で。

 

それぞれの実験も、作業が1日中かかるものがあったりするので、誰かがその日、その実験室を使うとなると、ほかの人は実験を進められない、なんてことも起こってしまって利するわけです。

 

僕がいる研究グループは、ザックリいうと微生物多様性を研究している人と、微生物の代謝を研究している人に分かれます。後者の方が人数が少ないのですが、運がいいと言っていいのかわかりませんが僕は後者の方なんです。

実験に使う装置によっては、現在僕しか使っていないものもあったり、そもそも実験室も僕ぐらいしか使わないところとかもあるわけです。

 

比較的、コロナによる制限による影響が少ない僕ですが、実験の1サイクルがそこそこ日数をくらい、下手したら1回のサイクルを終えるのに1か月かかる可能性もあったり。

使えるサンプルの量もそこそこ限られているので、予期せぬ実験の失敗とかがあったらものすごくテンションが下がります…。

 

そんなわけで研究室に行かずにホームオフィスというコロナ禍で普通になったことを頻繁に使っている僕ですが…。

 

 

2.ダラダラ生活

 

やっぱり研究室にいる時よりかはやることのスピードというか、モチベーションは低くなったりします。そもそも切羽詰まっている状況にまだなっていないというのがもう一つの理由かもしれませんが、論文1つ読むにもすぐ集中力が切れるというか…。

 

多少精神的に疲れているのかもしれません。ドイツではコロナによる制限が去年の11月から再開し、ズルズルと何回も期間の延長をしてて、緩和のメドはいまだに見られないです。

 

コロナ以前のころは、割と平日は勉強して、休日は遊んだりできたので、オンとオフの切り替えができました。カフェとか図書館も開いていたので、家よりもそういったところで勉強とか作業をしていたのですが、今はそれすらもできず…。

ただ、みなさんも何らかの不自由とか不便さをここ最近感じている人は結構いると思います。

 

去年とか、今年の春からドイツの大学とか大学院に留学できた人も、勉強をするのは前提として、やっぱり大学外での遊びとかそういったことができないし、それが留学で来てからずっとだと思うので、僕よりも大変なのかなと思います…。

 

 

3.新しいタンデム

 

そんな中ではありますが、最近3人ほど、タンデムパートナーを見つけまして、徐々にドイツ語の勉強も再開している次第です。

 

きっかけというのが、僕の研究グループの先輩が去年か一昨年に日本に行き、それがきっかけで街の日本語教室に参加していたところ、その先輩とほか教室の学生2人が興味を持っていただけまして。ありがたいです。

 

基本、研究室ではいつも英語なので、ドイツ語を話すときといえばスーパーでのあいさつとか、ケバブ屋のおっちゃんぐらいですが、こういった経緯でタンデムの人が見つかり、久々に定期的に長く誰かとドイツ語で話しました。

 

…今年はB2の試験を受けてみたい…、といいつつ結局去年受けなかったしな…

そんな微妙な心意気です…

 

 

 

コロナの制限緩和が今のところちゃんと見えないドイツなので、気分的に良いものではないですが、天気のいい日も増え、週末にもタンデムパートナーの人と会ったりする機会ができたので、まだちょっと良いかなと思います。

 

6月までにワクチンが打てるかどうかはよくわかりませんが、気長に待って、あとは次の秋にまた感染増加が起こらないように願うばかりです。

 

研究の方も、こんな状況ではありますが、進めていきます。