11月からドイツ、ブランデンブルク州で博士課程在籍者となりました、まどのそとです。
この一か月は書類どうこうなどを片付けるのがメインとなり、自分の研究自体はまだちゃんと始まっていません。
一応、実験方法とかは教わりながらやっています。
ビザなどの厄介なことも終わったことですし、今回は僕がどのようにして博士課程に進めるようになったか書いていこうと思います。
一応、僕の場合は修士課程で在籍していたUniversity of Duisburg-Essen内部での進学ではなく、別の研究所に移動できたのでそこに関して書いていきます。
修士論文を書いている今年の春と夏、進学を考えていた僕は、論文のテーマを扱う研究室の教授に、博士課程に進みたいのでそのポジションはありますか?なんてことを聞いたのですが、あいにく修了後すぐに空いているポジションはないとのことでした。
もしその教授が書いている研究計画書が通って予算が通ればそのポジションをゲットできるというものでしたが、早くて開始が来年1月から、しかもそれが通るかどうか確定していませんでした。
そんなわけで教授から勧められたのがほかの研究室を探すというものでした。
教授は知り合いの研究者からPhDを探しているというメール2件もらっており、僕もとりあえずその2つに応募をしてみました。
確か送ったのはカバーレターか志望動機文、そしてCV(Reference付)でした。(成績証明書も送ったかもしれないです)
そのうち1つから返信が来て、オンラインで面接をしました。
もう本当に緊張して。下手な英語が一層下手になり、噛みまくりでしたが、20分ぐらいの面接だったと思います。
面接相手は、そのプロジェクトのボスと、そのプロジェクトのサンプルを取りに行ったPhDの学生の2人でした。
最後に、「これから後9人と面接しないといけないんだけれでも、結果は早くて来週の月曜日とかにメールで送るよ」(面接日は金曜日)とボスに言われ、面接は終了しました。
うわー、10分の1か…。こりゃ厳しいな、なんて思っていたのですが、月曜日の朝、採用のメールが来たときは大学で一人ガッツポーズしました。周りに人がいなくて良かったです。
そういうわけで、運よく僕は現在の研究所でPhDの学生として進むことができました。
で、タイトルにあるVitamin Bの話になるんですが、ドイツでは就職の時などに「Vitamin B」なるものがあったりします。
この「B」はドイツ語の"Beziehung(en)"のことで、関係性を表す英語のrelationshipやconnectionにあたる単語なんですが、いうなればこのVitamin Bは「コネ」のことなんです。
CVがReference付だったのですが、そこに名前を載せた、僕の修士論文の教授というのが今の僕のボスと知り合いでした。
さらにUniversity of Duisburg-Essenの別の微生物の教授(この人にもPhDのポジションが空いてないか聞きましたが、無いという話を聞かされていた)とも現在のボスが仲が良く、結果的にReferenceのような存在となったため、この教授2人の存在がかなり大きかったと思います。
とにかく運というか、めぐりあわせでどうにかここまで来ましたが、3年間頑張ります。