窓の外のドイツ留学

ドイツ大学院留学のブログです。ドイツ大学院修士課程を修了し、ドイツで博士課程に在籍しています(四年目)。

僕のドイツ修士留学は知る人ぞ知る11 思い出してもろくでもない4学期後半

いよいよ修士論文を提出するまでの4学期後半について書いていこうと思います。

タイトルにもある通り、ろくでもない、というか、思い出したくもない時期かなって思ったりします。

 

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研究室での実験もボチボチ4学期後半はできるようになったのですが、その時の現状として、まだ修士修了後の予定も決まっておらず、修了の時期も少なからず延び、私費留学だったのでお金の心配もあったりと、楽しさをあんまり感じられない時期でした...。

ずっと何かに心配していて、何かに追われているような感じです。

 

が、8月に転機が訪れ、さらに心身面は悪化しました。

修士論文担当の教授とは前々から博士課程に進みたいとは話していて、けれどもその研究室はその時点で空きポストがない状況でした。そのため、その大学外で募集されているものを僕にも紹介してくれました。

2つあったのですが、どちらもベルリンを囲むブランデンブルク州にある研究グループからの応募で、何はともあれ、募集をしました。

1つの方は種類を確認後にまた折り返し連絡しますね、というメールが来たんですが、ついぞ連絡は戻ってきませんでした。

で、もう1つの方が割とすぐにオンラインで面接をしましょうって返ってきました。

 

で、その面接の結果、なんと採用されたわけなんですよね。それが今僕がいる研究室なわけなのですが、その採用メールを受け取ったとき、僕は研究室のセミナールームに一人でいて、一人で飛び回って喜んだことを憶えています。誰にも見られなくてよかったです...。

 

ただそこからビザの変更・更新もしなければいけなくて...。どんどんどんどんあれもやんなきゃ、これもやんなきゃ、ってなってしまって...。

そうなってくると睡眠にも影響が出てきてしまうんですよね。少し前なら1日6時間寝りゃ大丈夫じゃん!なんて思っていたのですが、それがずっと継続すると全然よくないわけです。しかもだんだんホントに寝れなくなるんですよね。3時間ぐらいだけになっちゃうとか、空がうっすら明るくなったころにやっと寝れて、でもすぐ起きて、大学行って実験しなくちゃってなって...。

長く寝ようとするとビールを飲んでしまうわけなんですが、それも浅い睡眠になってしまうのでこの期間は「良く寝た」なんてことはなかった気がします...。

不安に押しつぶされそうになって、それでふさぎ込んで、みたいな悪循環が続いていました。

 

ともあれそんな苦しさの中、10月に入ってすぐの時点で修士論文を提出しました。かなりの無理やり感はあったのですが、これ以上引き延ばしてもよくはならない、といった感じだったと思います。

 

提出した日は友人とデュッセルドルフにあるホットポットを食べに行きました。デュッセルドルフでご飯を食べに行くとなるとそこしかないわけなんですが、おいしくておいしくて...。張りつめていたものが緩んだ感じがして、食べている間若干ウルっとしたりして...。

 

なんやかんやありましたが、無事修士論文も通り、最終評定はドイツのシステムで1.7。ワンチャン1.4も可能だったかもしれませんが、十分ってことにしましょう。本当に最後の半年間はよく耐えた、って今でも思っています。

 

特殊な状況下だったので、今後はこんな事態にならないことを願うばかりですが、今後海外に正規で留学する人に言いたいことは、精神的な健康を保つには寝ることと、何もなくてもとりあえず毎日できる限り外出て日に浴びろ、っていうことです。これをなおざりにした僕から言えることです...。

 

これにて無事に2年(と数日)の修士課程を終えることができました。振り返ると何となく徐々に気分が下がって言った気がします。が、本当にどうにかなりました。

 

修士課程に関するこのシリーズも一応修了まで書いたので基本的に終わりですが、次回ちょっとだけ続きます。

ただメインの部分はこの11回目でおしまいです。読んでくれてありがとうございました。