参議院議員選挙が日曜日に開票されましたね。
その中でも話題となった一つに、NHKから国民を守る党が一議席を獲得したというものがあると思います。
僕は申し訳ないのですが、投票をすることができませんでした。ちゃんと手続きを事前にしておけばデュッセルドルフでも投票ができたようですが、試験もあってそんなことつゆ知らずでした。
日本ではそれなりに議論となっているNHKの料金支払いですが、ドイツにも日本のNHKのようなものが存在します。
それがARD、ZDF、Deutschlandradioです。
ARD (Arbeitsgemeinschft der öffentlich-rechtlichen Rundfunkanstalten der Bundesrepublik Deutschland、ドイツ公共放送連盟)、ZDF (Zweites Deutsches Fernsehen: ドイツ第2テレビ)はドイツにある公共放送局で、Deutschlandradioはラジオ局です。
NHKの場合、「テレビがなければ払わなくていい」、「ワンセグがあるから料金を払わないといけない」、「NHKは見ないから払う必要はない」、「パソコンでもNHKを見ることができるから料金を支払ってほしい」などなど、線引きがあいまいで、その集金方法も人としていかがなものか、というのがあるのでここまで議論になっています。
しかし、ドイツのこれら公共放送局は「ドイツに居を構える限り、料金を支払わなければならない」というルールで、ようするにテレビがあろうがなかろうかドイツに住んでるなら料金を払ってください、というシステムです。
日本人におけるお金を払うまでの流れですが、長期滞在者はドイツに入国後、各々の街で住民登録(Anmeldung)を2週間以内にしますが、これにより公共放送局の方に新居住者の情報が渡るようです。
その後しばらくすると、放送局の方から手紙が来るので、そこに一緒に牌いている申請用紙に必要な情報を記入して、支払いが開始されます。
僕の場合、不思議なことに9か月ぐらい経っても手紙が来ず、今後問題になってほしくないのでしぶしぶ自分からインターネットで申請をしました。去年9月から今年8月分までの1年分でなんと210€(およそ2万6000円)もしました。
1年で210€と書いたので、逆算すればわかってしまいますが、この料金は現在月17.5€(およそ2000円)です。
いくつか例外はありますが、基本的に留学や仕事でドイツに来た日本人はこれを払うことになると思います。
ドイツの公共放送料金は完全に規定がはっきりしているので、ぶっ壊されることはないと思います。NHKもぶっ壊されるのはなかなか難しいと思いますが…。
これと関連して、9月の生活費が確定したらドイツの生活費に関するブログを書くと思うので、これももう少しお待ちください。