窓の外のドイツ留学

ドイツ大学院留学のブログです。ドイツ大学院修士課程を修了し、ドイツで博士課程に在籍しています(四年目)。

な、7年目...?

9月の中旬でドイツ生活も7年目となりました。まどのそとです。

交換留学で1年、修士課程で2年、博士課程で約3年目を過ぎ、いよいよ7年目ということで...。

ポジティブな面でいうと、どうにかここまでなんとかやれて来れてきたということです。一応は修士課程を修了し、博士課程の場所を見つけてお給料もいただけているということで、なんやかんや外国で生活していけてます。

 

ついに10月に入りまして、もともとの雇用契約の最後の月となってしまいました。実験はどうにか終えたものの、まだまだ論文を書く作業ががっつり残っています。ただ、ありがたいことに4か月の契約延長をいただき、来年2月までは大丈夫になりました。明日はドキドキのビザ延長申請です。何も問題なく新しいビザをもらいたい...。

論文ももちろんですが、今月末にはカナダのシンポジウムでプレゼンがあるのでそれの準備もしないといけないですし、来年以降のポスドクのポジションを探さないといけなくて、目まぐるしいというか、あわただしいです。

 

今後も自分なりに頑張っていければと思います。まだ海外でやっていきたい...。

 

マクデブルク大聖堂

博士課程も道すがら

八月末にはドイツ国内のちょっとしたシンポジウムに参加し、その後九月頭現在は休暇でした。エッセンの方、NRWに行ってました。おいしいものを飲み食いし、サッカードイツ戦も友人たちと飲み屋で見てました。

 

それはともかく論文が...。なんかもうちょっとで終わるような気もするんですが...、分かりません。

 

madonosotokun.hatenablog.com

 

もうすぐ提出はできるような気はするのですが、何せ今回は指導教官と呼べる方3人全員からOKサインを貰わないといけないというのもあり、見込みが何とも言えないです。

そうこうしているうちに3本目の論文の実験の方も終わりが近づき、実験のない日はホームオフィスで論文の方を描き進めている状況です。ただ家にこもっているだけだと精神的に良くないので、同僚と遊びに行ったり飲みに行ったりもしています。本当にありがたいです。

 

 

10月には外国人局でビザの更新、カナダでのシンポジウムの参加、そしてポスドクポジションの応募とか失業手当(Arbeitslosengeld)の申請もしないといけなかったりするので若干わちゃわちゃしてます。

今月末とかからドイツ7年目に突入するんですが、自分なりに頑張っていきます。

終わらない論文

2本目の論文に苦闘しているまどのそとです。

 

実験を開始したのは去年の2月とか3月だったでしょうか...。そこから夏の日本での研究滞在を1か月挟み、この論文に関するポスターとか口頭でのプレゼンも2,3回やってきました。が、未だに提出もできず、落ち込んでいます。

 

進展がないわけではなく、実験自体も去年の11月あたりに終わったはずなのですが、いろいろと事が絡まり、今に至ります。

何がつらいって、状況的には何度も3歩進んで2歩下がる、といった感じに進展していっていることです。そんなことが起きてしまうと気持ち的にも下降気味になっていて、自己否定というか、今は何をやってもうまくいかないんじゃないかという環状ばかりが降りかかってきてつらいです...。

 

その間も3つ目の論文と、少し博士論文も書き進めています。3つ目の論文の実験はもうちょっとで終わりそうです。指導教官には、実験が全部終わったら飲みに行こうなんて話になっています。ありがたいです。そのうえで僕は「2つ目の論文がアクセプトされたときも飲みに行きたい!」と頼みました。そっちが本当の山場です。

 

ネガティブな気持ちが重くのしかかる一方、実験が終わりかけというのは確かでもあります。働く時間も場所も割とフレキシブルなので、論文を書くのは夜中、家でやってみるのもありかなと、自己管理しながら少しずつ取り組んでいこうと思っています。修士論文を書いているときの経験もあるので、少しでもいいから毎日家から出るようにはします。

 

 

madonosotokun.hatenablog.com

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途方に暮れているのも事実ですが、終わらないこともないと自分に言い聞かせるように頑張ります。

 

指導教官と飲む日が来たら、もうしこたま飲んでやるんだ...。

そんなこともモチベーションにしながら、残りの5か月(?)をやり通します。

残りの6か月と博士課程の後

もうすぐ雇用契約の終わりも見えてくる時期になってきました。

もともとの契約は10月末までだったのですが、現状それにプラスで2か月の延長をしてもらえそうです。なので、雇用契約がある状態での僕が研究所にいられる期間は年末まで、残りだいだい半年といったところになりました。

 

 

2本目の論文を書き、3本目の論文のための実験もそこそこ終わりが近づいてきて、ここまでくるとじゃあ博士課程が終わったあとは?という話が上がってきます。

 

指導教官とは最近そのことについて結構話していて、僕自身ポスドクに進むことを考えているので、結構具体的な、何に応募するかとかが定まっている部分もあります。指導教官がそういった部分もかなりサポートしてくれるので大変感謝しています。

 

現状では、ドイツを離れることになりそうです。その後のキャリアも考えるとなると、一旦また別な国に行った方が良いとのことでした。僕としては微生物の興味のある分野を続けられるのであれば、場所が移ることに抵抗感はないです。ぼっちということもあり引っ越すとなってもそんなに大きな決断ではないです。そういった意味では楽なのかもしれません。もちろん、行く先が決まれば、の話ではありますが...。

 

とはいってもかれこれドイツには6年ほど滞在しているわけです。あいかわらずドイツ語はへたくそですが、それでもなんやかんや自分の20代の半分以上はドイツで暮らしているというのは確定してるわけで、愛着というか、多少の慣れはあります。別な国に行ったとしても、また戻ってきたいなとは今のところ思います。

 

何にせよ、今はまず論文出版して、博士論文を提出しないことにはどうにもなりません。引き続きどうにか頑張っていこうと思います。

 

来年の今頃はどこで何をしているか...。

 

 

オフィスから

ドイツ博士課程進学者の本懐1 最初の3か月、引っ越し直後

今回から現在進行中の博士課程のことについて話していこうと思います。

まだ在籍中ですが、どんどん記憶も薄れて行ってしまいそうなので、書き始めてしまおうと思いました。

ドイツで(理系の)博士課程に進んでいるある一人の体験談として、興味があれば読んでいただきたいです。

 

 

話は2020年の10月から始まります。

 

 

修士論文を提出して、修士課程修了を10月にしたのもつかの間、11月頭から現在在籍している研究所での博士の研究を始めるという、なかなか休まる暇もないような状況での引っ越しでした。とはいってもドイツ国内での引っ越しでしたし、多少は勝手知ったる場所ではあったので、その点でいうと安心感はありました。

 

この時まだ引っ越し先の家が見つからず、最初の3か月はその研究グループの別な博士課程の人を部屋を間借りすることになりました。もともとその人は家族と一緒に住んでいたのですが、コロナの影響で先に家族が母国の方に帰り、空いていた部屋を借りることができた、という感じです。そんなわけで引っ越しも一時的に事なきを経て、その街での住民登録も済まし、日時は異なりますがビザの更新・切り替えも完了しました。また、この最初の3か月間で運よく2021年1月から入れるアパートも見つけることができました。

 

madonosotokun.hatenablog.com

 

 

「微生物の研究」とはいっても分野は様々ありまして、現在やっている研究分野は、修士論文の内容と比べると、研究方法やサンプルの採集場所といったところで結構ガラッと変わるものでした。ただまぁ僕的には微生物関連を続けられるということで特に問題はありませんでした。最初のころの実験は先行して類似の研究をしていた先輩の博士課程の人に教えてもらいながら実験を進めていました。

 

パンデミックが始まった年ということもあり、いろいろと研究所の方でも制限がありました。実験室もオフィスも人数制限があったりする関係で、場所を研究所キャンパス内で分散させる必要があり、しばらくは実験を進めるためにそのものが置いてある部屋をあちこち歩き回らないと実験を進められませんでした。

 

 

この最初の3か月間で嬉しかったことと言えば、やっぱり人生初の(アルバイト以外での)お給料です。やっぱりお金の心配がなくなるというのは精神的な余裕にもつながりますし、安心して研究を続けられます。修士課程中も含め、家族にも援助をしてもらいながらでしたので、そういった家族の負担を取り除けたのもとにかくよかったです。

 

こうして、パンデミック中ではありましたが、僕の博士課程はゆっくりと進んでいきました。