窓の外のドイツ留学

ドイツ大学院留学のブログです。ドイツ大学院修士課程を修了し、ドイツで博士課程に在籍しています(四年目)。

博士課程の時間が過ぎていくのにつれて

僕が博士課程を始めてからおおよそ2年半が経ちました。

始めた当初はコロナが流行した年ということもあり、いろいろと制限があったりもしましたが、最近はもうこれといった制限もなく、去年は学会などでドイツ国外での活動を行うこともできました。

 

その2年半を経て、僕はだんだんと自信を失って行っているというか、今後アカデミアの方に残っていくことに不安を感じてきました。

2本目の論文にてこずっている期間が長かったのが、現状一番の要因だと思います。一応緩やかに前進はしているのですが、論文のことを指導教官に話す前は終わりが近づいていると感じても、いざ話した後だとその終わりが遠ざかってしまう、そんな状況です。終わりがわからないんです...。

1本目の論文は博士課程を開始してから1年ちょっとで提出に至れたものの、その後の2本目の作業を開始してから同じくらいの期間が過ぎました。それなのにまだいつ提出できるかわからない状況です。今の感じだと、夏には提出したいんですが、それもどうなるか...。とにかくこの2本目の論文がどうにかなれば、かなり大きなハードルを乗り越えたことになると思います。

 

博士課程が終わった後も、まずはポスドクになってしばらくはアカデミアの方に残ろうかなと考えています。やっぱり実験とかは好きですし、データを得るのは(たとえそれがネガティブなデータだとしても)ワクワクします。

ただ、続けていくにつれて自力でやっていくことも増えていきますし、誰かの指導をするなんてこともやっていくとなると、自分にそんなことができるのかと、そんなことができるようなほど成長できているのかと悩ましく思います。その一方、アカデミアを最終的に離れるとしたら自分に何のスキルがあるのか...。なんだかネガティブな方、ネガティブな方へと考えが至ってしまっている今日この頃です。

 

そんなことを吐露するために今日は飲みに行ってきます。一応明日から新学期ということで、学期末に楽しもうじゃない。

嫌なことはいったん吐き出そう。ただ物理的に吐き出すのだけは気を付けよう...。

今月でブログを始めて4年

2019年の3月27日にこのブログを開設したようなので、今月で4年が経つようです。

 

アーカイブを見てみると、2019年は77回ブログを書いたようで、2022年の18回と比べると、めちゃくちゃ更新しとるやん、と思ったりもします。

割と日記みたいなことも書いてあったりして、その分更新回数も多かったわけですが、そろそろ古い内容のものは更新・削除していこうと思っています。

 

一応は留学をメインに据えてダラダラとブログを書いているので、僕がドイツに(または日本国外に)いる限りは更新は少ないですが続けていこうと思っています。

 

 

今年の予定(確定した)は4月にウィーンで学会があり、5月に日本で休暇を過ごし、10月に雇用契約とビザが切れることになっています。

日本滞在は一応博士論文もちょっと進めたいと思っていますが、基本的にはとにかくダラダラ過ごそうと思っています。家族や友人にも会えるので。

 

そんでもってあと半年ぐらいで切れる雇用契約

指導教官と話していますが、今のところ確定しているものはないです。とりあえずどうにかします。

 

更新頻度は少ないですが、今後ともよろしくお願いします。

(明日のドイツ語試験頑張ります)

ドイツ語の試験を受けてきました(B2)

1月13日の金曜日Goethe Institutのドイツ語試験B2を受けてきました。

 

昔、語学学校や大学でB2は取ってたりしたのですが、公式のものではなく、しかもそれも数年前の話なので、いざ公式のものをやってみようとなりました。(受けようと思いつつも、ダラダラと受験する日を延ばしてもいました...)

 

 

今回試験はベルリンで、デジタル形式のものでした。デジタル形式というのは今まで語学学校などでもやったことがないのでちょっと慣れていない部分もありました。おそらくSprechenに関しては非デジタル形式のものと変わっていないと思います。

 

当日は午前中にSprechen、午後にHören、Schreiben、Lesenの順で進みました。

受験者は各モジュールで入れ替わりもあったと思いますが、だいたい25人ずつだったと思います。Sprechenはテスト時間が分けられていたので自分の時間の前後にも受験者がいた、ぐらいしか分かりません。

 

 

そして約一週間後の1月19日の木曜日、オンラインで結果が見れるようになりました。

結果は...

 

Sprechen: 78/100 (befriedigend)

Hören: 50/100 (nicht bestanden)

Schreiben: 64/100 (ausreichend)

Lesen: 87/100 (gut)

 

いや、Hörenだけ落ちるんかーい。

 

 

SchreibenとSprechenは自分だけでできるようなものではなく、研究所の同僚に助けてもらいながら練習していたのですが、自分の程度が何点ぐらいになるのか基準がわからなかったので、合格するかどうか不安だったので、この2つが一発で受かったのは安心しました。

 

に対して、LesenとHörenは自分一人で点数も確認できますし、練習問題でも不合格になる点数は取ったことがなかったので多分大丈夫だろうと思っていたのにこのような結果になりました...。

 

 

完全な形のB2の証明書をもらうために3月頭とかにまたHörenだけを受けに行こうと思います。次はしっかり合格したい...。

今回4モジュールすべてを受験して285ユーロだったので、1モジュールだけなら71ユーロぐらいかな?なんて思っていたのですがどうやら違うようです。

 

1モジュールのみ受験だと109ユーロ、2モジュールだと218ユーロ、そしてなんと3モジュールだと327ユーロ...。今回、1モジュールしか受からなかった、なんてパターンにならなくて良かったです。

 

もしB2をしっかり取れたら、PhD終わるまでにC1も受けてみたい...。という感じです。

そんなわけで今月受けてきたドイツ語試験の話でした。

2022年のドイツ生活費

あけましておめでとうございます。

 

前の2年は自宅で年を越していましたが、今年はベルリンの小さなパブみたいなところで過ごせました。外では花火でドンパチしていました。

 

年も越したということで、新年早々2022年の生活費を紹介していこうかなと思います。

なんやかんや毎年公開していますが、修士から博士になり、住む街も変わり、物価上昇がなんやと騒がれていますが、去年はどうだったかを紹介します。

 

ドイツでの生活はどれくらいお金がかかるのか、生活様式によって大きく変わるとは思いますが、一つの参考にはなるかもしれません。

 

 

 

そんなわけで下のグラフが結果です。

 

2021年と2022年の生活費

 

去年の6月と7月のデータがないのは日本に帰国していた時期で、集計がややこしくなってしまうからです。

 

生活費の平均は2021年が1022.44ユーロ、2022年が1058.87ユーロとなりました。

1ユーロを140円換算してみると、月15万円弱です。

 

ただし、このグラフの中にはセメスターチケット代などの年1,2回だけでかつ割高な費用を別で算出していまして、そちらの特殊費用の2022年の合計は1615.06ユーロとなりました。

 

 

ちょっと額が上がってしまいましたね。

僕の場合、食費が生活費の3割、下手したら4割の月とかもあるので原因はそこです。

ケバブも最近は値段が上がってしまい、食べる頻度を下げなきゃなーって思ってしまうぐらいです。まだ思っているだけなんですが...。

自炊を頻繁にやる方ではないので、やっぱり自炊の回数を増やせば生活費も下がります。ただまぁ今年も生活費の平均は微増するかもしれません...。どうも研究所行く平日とかは自炊する気になれなくて...。

 

 

修士の時は食費も切り詰めていたし、大学の寮に住んでいたので今よりも全然生活費は少なかったのですが、それでも当時月650ユーロぐらいで何とかしていたので、今とは生活の様相が変わったようにも思います。

家賃(+水道光熱インターネット費)が修士の時に比べて今は倍増しているのでそもそものベースも高いというのもあります。

 

 

ドイツでの生活費2022年版を公開してみました。

今年もしっかり家計簿をつけていくのでまた年が明けたら紹介すると思います。

ドイツ6年目だとか、今後の進路だとか 今年最後のブログ更新

修士で2018年にドイツに来てから4年以上が経ちました。

それに加え、学部時代に交換留学でもドイツに1年来ていたので、全部を合わせてしまうとドイツでの生活も6年目に突入したということになります。

 

修士時代在籍していた大学のキャンパス

 

なんやかんやすったもんだありましたが、海外で生活してみたいという幼いころの希望は現状かなってます。ありがたいことです。

 

博士課程も3年目に突入し、かるーく指導教官と博士課程のあとの進路について話しました。

応募とかあったとしても、だいたい博士課程が終わる3か月前あたりから出願するでしょうし、まだまだ実験やって論文書いてなんていう作業が残っているもんですから、ほんとにやんわりとです。

 

 

僕の希望としては、ドイツに残りたいと思っています。

 

 

別に、理系の人間なのでドイツに残らないといけないわけでもないですし、研究プロジェクトの内容によっては他国にまた引っ越すことも全然あります。

ただ、研究面ではなく、生活面でいうと割と快適に過ごせているというのもあり、今後も生活の拠点がドイツであれば良いかな、なんてことも考えます。1,2年に1回ぐらいは日本にも帰れると思いますし。

 

そもそも僕が修士課程・博士課程に進めたのは間違いなく経済面的な面で日本ではできなかったというのもあり、そこに関してはものすごく感謝をしています。

10年前、私は高校生で、海外に行くことはあこがれていたものの、英語は全然だめで、そもそも外国の人と会話するなんてことも経験したことがありませんでした。

きっかけとチャンスを得られたのは大学に進学してからで、その大学に進めたからこそ、今の自分があるようなものです。10年後も今があったからこの生活がある、みたいなことをポジティブな意味で言えてたら素敵ですね。

 

 

ブログの更新頻度はまちまちですが、来年の春で開始してから4年になります。

まさに日記というか、特に最近ではあんまり留学だとかの情報を公開している内容ではあんまりない気もします。Youtubeとかできらびやかに動画で留学を紹介をできるような性格だとか度量もないですし...。

 

ただ、何十人とか何百人とかが私のブログを見なくても、細々とブログは続けていこうと思います。(ちょっとは留学ブログらしい情報とかも出せたら良いんですが...)

 

とりあえず今後も気ままに続けていきますので、気が向いたらたまーに読んでいただけると幸いです。

今年一年ありがとうございました。来年以降もよろしくお願いします。

それでは良いお年を