僕がドイツの大学院に来るに至ったことの経緯を書いています。
留学なんて十人十色なんで、正解もへったくれもいありませんが、一経験者(現在進行で)の話として見てもらえると幸いです。
今回は第3回なので、第1回・第2回から見てもらえると時系列的に話がつかめると思います。
それでは始めていきます。
前回は留学を「3年生の前期が終わったら」って決めたものの…、っていうところで終わりました。
前回書いたヨーロッパ短期研修の引率の先生がドイツ人のドイツ語などの講義を担当している人だったのですが、すごく人として良い人で、留学をしたいと相談をすると親身になって相談を聞いてくれました。
僕の家族は誰一人として海外に全く興味がなく、留学をしたいといっても「そうかい、どうぞお好きに」ぐらいの感じで、相談などできなかったのですが、この先生のおかげで留学の話を一歩一歩進めていけるようになりました。このころからちょくちょく大学の国際交流センターに行ったりして、そちらの方でも「留学したくて…」という話を進められました。
となるとまず大切なのはやっぱり語学力なんですよね。
僕の大学では入学時に全員TOEICを受けるのですが、僕はその時人生で初めて受けたTOEICで340点というなかなか低い点数を取りました。
大学を通した交換留学だと勿論面接や志望動機分、GPA、英語の成績なんかが関わってくるので、僕はとりあえずTEOICの点数をそれまでに上げようとしました。
(僕の大学ではTOEFLやIELTSではなく、TOEICでも英語能力の成績として提出することができました)
そして取れた点数が540点だったのですが、ここから先、3回ぐらいは連続で540点と545点しかとれず、何をどうしたらいいのかわからん…、大丈夫なんだろうか…、という不安に駆られました。
で、話は急に僕の専攻の方にずれるんですけど、当時僕は有機化学に興味を持っていました。
高校の時なんかは化学はあまり得意ではなく、センター試験の点数も芳しくなかったのですが、大学に入って有機化学に結構興味を持つようになりました。(ただし、成績がグンと上がったとは言ってないです)
そこで2年生の分際で、所謂「意識高い系」みたいな感じで、有機化学を担当している教授に研究室に興味があるみたいなことを話しちゃったんですよね。
そんな研究とかの話の中で、自分が留学をしたいなんて話をしたのですが、これがその後悩む種となりました。
「学部生の時に留学をするなんてそんなのただの遊びになるんじゃないか?」
「語学を伸ばすのだったら別に海外に行かなくても、日本にいてもできるんじゃないか?」
「そもそもどうしてアメリカとかじゃなくてドイツなんだ?」
もーう基本的に反論されまくりなんですよ。上の感じで書くとめちゃくちゃ怖い人を想像するかもしれませんが、これが結構にこやかで、「ぼくの意見なんだけどね」って最後に付け加えてくるんですよね。
ただまぁこういう風に言われたこともあって、自分の留学に対する考えが軽はずみだったんじゃないかなって思い始めちゃったんです。
自分でもいろいろその後も悩んだ結果、留学はしない方がいいのかもな…、って考えるようになってしまいました。
そもそもなんで留学に行くか行かないかっていう根本的な状況を書くと、家庭の事情で「留学をするなら大学院には行けない」か「大学院に行くのなら留学はしない」の二択でした。大学の勉強に興味を持ち始め、大学院進学にも興味を持っていたため、この流れになりました。
それからも僕はドイツ人の先生と、有機化学の教授の人と何度か話をして、留学をするかしないか、やじろべえみたいに心が揺らぎ、どうしようか悩む日々が続きました。ちなみに家族は僕が「留学に行かないかも」という話をした時も、「あぁそうかい」とあっさりとしたものでした。
3年生前期終了後の留学についての募集が始まる日が近づいてくる中で、最終的な決断をする時が徐々に近づいてきました。そんな時に助けてくれたのが周りの友人たちでした。
たまたま周りにも海外に興味がある人がちらほらいて、そいつらと結構留学や海外生活についても話したり、悩みを聞いてくれたりしてくれました。
さらに、僕の大学には毎年10月にオーストラリアの協定大学から日本語を勉強している学生が2週間ぐらいやってくるということで、僕もチューターとしてその交流に参加しました。(1年生の時はこのイベントについては知りませんでした…)
このオーストラリア人と日本人の交流が楽しいこと楽しいこと。交流期間が僕がヨーロッパ研修の時に会った学生よりも長かったので、その期間は毎日ワイワイはしゃいでいました。(日本人学生はその期間中も普通に大学の講義とかがあるので、めちゃくちゃ朝がしんどかったのも事実です…)
そういった周りの環境にも恵まれ、僕は結局、交換留学をしようと決心しました。
確かに僕にはまだ全然具体的に将来どうなりたい、とか全然決めていませんでしたし、上に書いた教授の質問にもしっかりと答えることはできませんでしたが、とにかくやりたいことをやろう!と思えるようになりました。
ドイツ人の先生も「全然それでいいじゃないですか。留学を通してきっと将来どうしたいかを見つけられますよ」と言ってくれました。
本当に良い人たちと会えたんだなぁと、今これを書いて、当時のことを思い出して感じています。恥ずかしながら。
2年生の時はそんな心境的に右往左往がありましたが、交換留学の募集用紙を国際交流センターから受け取り、どうにか採用されることを願うようになるのでした。
今日はここまでで。
こちらのシリーズはまだ少しかかると思うのですが、読んでいただけると幸いです。
質問や要望、意見などがありましたらコメント欄、もしくは最近質問フォームを作りましたので、そちらの方にお願いします。おまちしています。
それでは。