窓の外のドイツ留学

ドイツ大学院留学のブログです。ドイツ大学院修士課程を修了し、ドイツで博士課程に在籍しています(四年目)。

僕は如何にしてドイツの大学院生になりし乎4 面接があった3年生の春

こんな人間でもどうにか海外の大学院でやっていけるんです、頑張っていけるんです、っていうもと、始めたこのシリーズですが、単純に過去の恥さらしにもなっちゃってる気もしないでもないです(笑)。

 

ただとかく留学に興味のある人にも何か書ければなと思っています。

 

4回目なので1回目から読むのを一応お勧めします。

 

madonosotokun.hatenablog.com

 

前回はこちらから。

 

madonosotokun.hatenablog.com

 

前回はとにかくいろいろ悩んだ挙句、交換留学の募集に応募するのを決めたという話でした。

 

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そもそも留学に興味がある人が(周りには結構いたものの)僕の大学にはかなり少なく、ましてレベルも良い大学というわけではなかったので、TOEICの点数が540点ぐらいでも過去の留学経験のある人の平均よりは良いという話でした。

 

GPAも確かその時3.2ぐらいとかでフル単だったので、悪いことはなかったでしょう。ただ志望動機というのが結構悩んだ記憶があります。

 

正直なところ、研究に興味があるっていうのは後付けで、シンプルに海外に出てみたいというのが子供のころからの夢だったので、どうもその専門的な分野の内容を書くとなると「どうしようか…」みたいな感じになっていました。

 

それでも一応友達とかに見てもらってどうにか志望動機を提出しました。国際交流センターの人いわく、応募に来た人は僕も含めて3人、これで例年通りといわれました。(本当に留学に行きたいと思う人が少ないです)

 

 

そして確か5月ぐらいだったと思うのですが、面接がありました。

 

もう本当に面接が苦手なんです。当時は面接の空気感に負けて、質問に答えるときとか大袈裟とかではなく呼吸ができなくなったりとかしました。

 

で、面接はその時初めて入った大学本部、確か学長室の隣とかにあった応接室か会議室みたいなところでした。

僕が3人の中の最後で、国際センターの人が呼んで中に入れてもらうといった感じでした。当時を思い出して震えます。

 

最後に僕が呼ばれて、中に入ったのですが、面接官が国際交流センターのスタッフ、センター局長、僕の学科の教授、他学科の教授の4人だったと思います。多いよ、みんな顔が怖いよ!なんて内心思いながら、手汗もすごいことになりながら、面接が始まりました。

 

もう面接の内容はほとんど覚えていません。とりあえず面接を通して日本語で行われ、途中まではたどたどしさはあったもののどうにか答えられた気がします。

 

ただ途中の質問、僕の学科の教授から質問された内容だけは今でも覚えているんです。

「もし向こうの大学の授業などで、分からないことがあったらあなたはどうしますか?」

この質問に対して僕は「友人や教授などに聞いて、理解するまで努力すると思います」的なことを答えたのですが、さらにそこから、

「それでも分からなかったらどうしますか?」って聞かれました。

内心「この答えに突っ込まれる要素ありますか!?」なんて思っていたんですが、ただただしばらく沈黙があって、悩んだ挙句に答えたのが、

 

「「分からない」というのは人次第で、それで片づけてしまうとそこが自分の程度になると思います。なので、努力をすれば「分からない」という自分の限度を上げていけると思います」

 

はい、もうやらかしましたー。自分でも何言っているのかよくわからないです。ぜんぜん答えになってないし。質問の答えになってないし。その教授からは「…わかりました。私からの質問は以上です」と無表情で言われました。そういうわけでほかの面接のことは完全に忘れてしまいました。(今でもわかりませんが、この質問になんて答えれば良かったんでしょうか??)

 

そんな魂が抜けるような感じで、面接の部屋から退出しました。

 

帰り道はもう、ほかの人から見れば明らかに「こいつ落ち込んでるな」って感じだったと思います。面接のことを思い出せば思い出すほど顔から火が出る思いでしたし、泣きたかったです。というか自宅に帰ると泣いてました。自分の面接の苦手っぷり、話の下手っぷりに、嫌気がさし、自分がいかに普通の人ができるようなこともできない人間なんだと苦しみました。

 

しばらくの間は自分に対して恥を感じていました。

 

 

ところが面接結果はまさかの合格。無事にドイツに行けることとなりました。

実は奨学金の枠が2~3人分あるので、大抵、「あまりにもひどくなければ」毎回3人ぐらいまではちゃんと奨学金が出るので多分大丈夫です。っていうのは一応聞いてはいたのですが、「あまりにひどい」に自分が入らなかったのか??というところに疑問が残ったため、なんだか微妙な感覚になりました。

 

とにかく留学に行けることには素直に喜びました。面接後にドイツ語の先生に「だめかもしれないです…」といったネガティブな話をしたものの、採用を連絡したら「だから言ったじゃないですか。努力してたんだからもちろん大丈夫なんですよ」なんてことを言われました。

 

ものすごくネガティブな僕に対して、かなりポジティブに後押ししてくれるので、この先生に相談してよかったなって思います。

 

 

春の恥ずかしい面接の話だけで2000字になってしまったので今日はここで終わりたいと思います。

 

3年生前期はほかにもIELTSや留学相談会に行ったこと、出国直前まで手続きでてんやわんやしたこと、厄介な大学の必修の試験など、いろいろと出来事があったので、次回は(もしかしたら2回は)まだドイツに行く話にはなりません。もう少し交換留学直前の話が続きますが、読んでもらえると嬉しいです。(こんな恥さらしの内容ではありますが)

 

 

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毎度ブログを読んでいただいて、星なども付けてくれる方には感謝をしていますし、ブログを書くモチベーションにもなっています。

このシリーズだけだと飽きてしまうと思うので、現在のドイツの留学・生活面についても並行して書いていきますので、今後もよろしくお願いします。

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