窓の外のドイツ留学

ドイツ大学院留学のブログです。ドイツ大学院修士課程を修了し、ドイツで博士課程に在籍しています(四年目)。

DAAD留学奨学金について 面接などの体験談

ぼちぼち修士論文も書いちゃってたりしている今日この頃です。

 

今日は久しぶりに留学ブログっぽくDAADの奨学金についての内容を書いていこうと思います。

 

前にも書くって言ったような気がしましたが、結局こんなコロナで留学いけねえよ!っていう方々がいる中での更新となりますが、一応来年度の募集があれば今年の10月ぐらいに応募締め切り、12月あたりに二次面接があると思うのでその時期の前に書こうと思い立ちました。

 

先に行っておくと、僕は一次書類選考は合格して、二次の面接で落ちてしまいました。なので、こうした方がいいっていうのは特に言えないですし、考えてみればその面接とかも3年前になるので記憶も薄れ薄れですが、ドイツへの留学を検討している方に参考にしてもらえればと思います。

 

下のURLはDAADの奨学金のページです。

https://www.daad.jp/ja/find-funding/scholarships-for-students-and-graduates-from-japan/

 

僕が修士でドイツに進学したので、奨学金は留学奨学金(修士)をメインに書いていきます。

 

1. そもそもDAAD奨学金とはなんぞや?

 

ドイツに留学を検討している人はDAADという言葉を聞いたことがあるかもしれません。

DAADはDeutscher Akademischer Austauschdienst (ドイチャー・アカデミッシャー・アウスタウシュディーンスト)の略で、日本語だとドイツ学術交流会というようです。

ドイツ留学の情報などを出しているところですが、DAAD奨学金は研究のための奨学金、学位(学士・修士)を取るための奨学金、芸術系(美術・演劇・音楽・映画など)を志望する学生のための奨学金など様々です。もちろん給付型です。

 

その奨学金に合格した人はメチャクチャ待遇が良く、去年の留学奨学金(修士号などを目指すための奨学金)を見てみると、

 

月額850ユーロに加えて、

保険料、旅費補助、ドイツ語語学研修費も出してくれるようです。

 

これは3年前僕が応募したときと変化がないと思います。

以前ドイツの生活費に関するブログも書きましたが、月額850ユーロにプラスして保険料も出してくれるともなると、僕の場合だったら余るくらいです。貯金がそこそこできます。

 

そんなわけで、かなり待遇が良い奨学金なので応募基準を満たす人は絶対申請した方がいい奨学金です。JASSOより良いんじゃないでしょうか?(僕はJASSOの方は書類で落ちました)

 

 

2.書類選考について

 

詳細は公式ホームページから確認してください。

基本的に書類は英語かドイツ語で提出するものもあります。動機文などの英語は大学の英語圏出身の英語の先生にチェックしてもらっていました。

推薦状の提出が去年の内容を見ると1通になっていますが、僕は確か「研究室の准教授」、「ドイツに交換留学していた時の担当していただいていた教授」、「大学1年生の頃からよく知っているドイツ語等を担当している教授」の3人からもらっていました。

 

個人的感想ですが、僕の動機文ってあんまりすごい良いものとは言えない内容だったと思います。それでも書類審査を通ったのは、推薦状を書いてもらった人のおかげだったのかなって思います。3人中2人がドイツ人、3人中2人が専門の先生だったので。

 

 

3.面接について

 

まさかの書類審査が合格したので、東京のDAADの本部(?)で面接が行われました。確か12月だったと思います。

からしたら空港以外で東京に来たのは2度目のことでした。前日はほぼ東京観光みたいなものでした。別に前日何かやって結果が変わるとは思っていませんでしたし。

 

ただ当日はものすごく緊張していました。

館内にはあんまり人がいませんでした。応募者も時間に分けられていて、日時も2日に分けられていました。僕は2日目の午後だった気がします。

 

面接の部屋・待っている場所も文系・理系で分けられていました。

僕は理系の方の面接だったのですが、面接室の前に張り紙があって何時に誰が面接予定か、見たいのがありました。そこに乗っている名前が15人とか20人とか?ぐらいだったので、それが2日あったから30~40人、文系の人もそれぐらいの人数だとしたら60~80人ぐらいの人が二次面接に来ていたんだと思います。

 

心臓バクバクの中、面接の部屋に入ると、部屋の中はこんな感じでした。

 

f:id:madonosotokun:20200610041507p:plain

 

赤が僕です。

その対面の3人がどこかの大学の教授でその時の面接官でした。僕から見て左、真ん中の人が日本人の方で、右の人は外国の方でした。専門分野も3人みんな別々で、たしか機械、化学、物理とかそんな感じで、僕の専攻の微生物関連とはかすっていなかったと思います。

 

左、緑色の2人はDAADの職員の方で、おそらくドイツの方だと思います。進行役のような感じでした。右の黄緑色の人もDAADの職員の方だと思いますが、この方は面接で僕の受け答えとかを記録する係の人でした。

 

子供のころから面接とか人前で発表するのがとにかく苦手な僕ですが、こう三方向から見られるアウェー感は半端なものではなかったです。

 

面接はまず、「英語で行いますか?ドイツ語で行いますか?」というところから始まりました。僕は英語を選択しています。というか、ドイツ語で面接はなおさら厳しいものがあります…。

 

最初はありきたりな、「どうしてこの大学に進学したいのですか?」といった質問でした。志望動機文やそれとは別の出願用紙には2つの志望校を書けるのですが、僕は基本的に志望動機文に沿った内容のことを話しました。

 

ここからどういう質問がどういう順で来たのか覚えていないのですが、その後は、「修士を卒業したらその後はどうしますか?」や、「志望校の先生とはすでに連絡を取っていますか?」、「ドイツ語の方ももう勉強されていますか?」、「大学院ではそのような内容の勉強をしたいと言っていますが、現在の大学で勉強・研究している内容とどのような接点がありますか?」といったことを聞かれました。ほかにも何か聞かれているかもしれませんが、すいません、3年経ったのと、本当に緊張していたのでこれが精いっぱいです。

 

ある時点まで結構しっかり答えられていたのですが、ある先生が聞いている質問の内容が何回聞いてもどうしても分からなくて、その辺りの時間帯は一気にテンパってしまいました…。

 

最後に、「何かほかに、面接官の先生方から聞いてみたいことはありますか?」という質問をされたので、何かないかなって考えてみて、「研究者として、一番大切なことは何ですか?」みたいなことを聞いたんだと思います。ざっくりとした質問でしたね。

 

「難しい質問だね~、ははは」みたいなまったりとした雰囲気になりましたが、その中で一人の先生(僕が質問を理解できなかった先生)が言った "Stay positive"は未だに覚えています。

 

 

4.その結果

 

結果は残念ながら不合格でした。補欠とかにもなっていません。

話によると例年30人ぐらい最終的に合格するようですが、僕の年は20人未満とかだったようで、特に定員が決まっているわけではなく変動するようです。

DAADが公式に発表しているわけではないので倍率はちゃんとは分かりませんが、書類選考の時点では10倍ぐらいの倍率だったりするようです。正確な情報か分かりませんが。

ただ、終わった後はやり切った感があったので後悔はしていないです。

 

 

 

そんな感じのDAAD奨学金応募体験談でした。

 

奨学金を獲得した合格者の体験談ではなく、あくまで二次面接で落ちちゃった人の話ですが、参考にしてもらえれば幸いです。