窓の外のドイツ留学

ドイツ大学院留学のブログです。ドイツ大学院修士課程を修了し、ドイツで博士課程に在籍しています(四年目)。

4月も終わるということで ドイツにおけるコロナウイルス患者数について調べました ②

昨日に引き続き、4月のドイツにおける新型コロナウイルスの感染状況について書いていこうと思います。

 

昨日は各州の累計感染者数について書きました。

 

madonosotokun.hatenablog.com

 

 

今日は、各州の志望者数についてです。

同様に、3つのグループに分けています。

 

グループA

Baden-Württemberg (バーデン=ヴュルテンベルク州)

Bavaria (バイエルン州)

North Rhine-Westphalia (ノルトライン=ヴェストファーレン州)

 

グループB

Berlin (ベルリン州)

Hesse (ヘッセン州)

Hamburg (ハンブルク州)

Lower Saxony (ニーダーザクセン州)

Rheinland-Palatinate (ラインラント=プファルツ州)

Saxony (ザクセン州)

 

グループC

Brandenburg (ブランデンブルク州)

Bremen (ブレーメン州)

Mecklenburg-Vorpommern (メクレンブルク=フォアポンメルン州)

Saarland (ザールラント州)

Saxony-Anhalt (ザクセン=アンハルト州)

Schleswig-Holstein (シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州)

Thuringia (テューリンゲン州)

 

 

最初の3つのグラフは各州の死亡者数です。

 

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まず、4月22日のグループCのテューリンゲン州の志望者数が一日だけとびぬけていますが、これはなんでか分かりません。多分、データの打ち間違いか何かが起こったんだと思います。

 

ほとんどの州で死亡者数が増え続けているのですが、グループCのザクセン=アンハルト州、ブレーメン州、メクレンブルク=フォアポンメルン州は死者数が報告されなかった日が何日かあります。

 

メクレンブルク=フォアポンメルン州は感染者数も一日10人未満の日が4月は多かったので、最も終息に近い州だと思われます。

 

最も死亡者数が多いのはバイエルン州ですが、5月中に2000人を超えてしまいそうな勢いです…。

 

 

続いて、各州の感染者数に対する死亡率です。(グラフのタイトルでは「感染者」ってなっていますが…)

縦軸を統一するのを忘れていました。ご了承ください。

 

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ほとんどの州で、死亡率は上がっています。新たな感染者数が減ってきて、分母の増加が少なくなったのも一つの理由となっています。

州によってはバラツキがありますが、だいたい2.5~5%ぐらいとなっています。ただこれでも死亡率はほかのヨーロッパの国と比べて少なくなっています。

 

医療崩壊が起きなかったのが一つの要因だと思います。

現時点で、集中治療用ベッドが足りなくなったことは、ドイツでは起こらなかったようで、まだ数に余裕があります。

 

ブレーメン州は死亡率が下がっていますが、これは死亡者数の増加が比較的少なかった(4月の死亡者総数は24人)からだと思われます。

 

 

今日はドイツにおけるコロナウイルスによる死亡者数についてまとめました。

 

最近のニュースを見ると、100歳を超えた高齢者の方たちが回復したというすごいニュースも見ます。

その一方で、20代の方も亡くなっているという事実もあります。

 

 

ヨーロッパでは全体的にみても5月は緩和の時期に入ってくることになっていますが、日本では自粛要請が延長されるということで。

 

 

例えばスウェーデンでは集団免疫策を取って、制限はされてこなかったのですが、日本は要請しかできないということで、中途半端になっちゃっているように感じてしまいます。

 

北海道出身者の僕が思ってしまうのは、北海道が最初に緊急事態宣言を行ったときに、東京やその他大都市のある府県と足並みがそろわなかったのがちょっと残念だと思います。

 

ゴールデンウィークということで、どうやら移動する人が結構いる(飛行機を予約している人など)らしいですが、やめとけって思います…。

 

それでもまだ「ヨーロッパの国々と比べる」と死者数が少ないのは何かしら良い要因があるのだと思います。そこに関しては批判する必要はあんまりないかなとも思います。

 

 

明日が4月のまとめ最後となります。

それでは。