窓の外のドイツ留学

ドイツ大学院留学のブログです。ドイツ大学院修士課程を修了し、ドイツで博士課程に在籍しています(四年目)。

4月も終わるということで ドイツにおけるコロナウイルス患者数について調べました ①

4月はほとんど家で過ごしていました。まどのそとです。

 

先月からドイツでは制限がかけられていましたが、先週の月曜日からそれが緩和され、経済活動も再開されてきている今日この頃のドイツです。

 

さて、先月も終わりの頃にドイツにおける新型コロナウイルスの感染者数などを紹介しましたが、今月も3回に分けて紹介していこうと思っています。

 

先月分も一応載せておきます。

 

 

madonosotokun.hatenablog.com

madonosotokun.hatenablog.com

madonosotokun.hatenablog.com

 

 

今回もデータ元はRKI(ロベルト・コッホ研究所)から入手しました。

https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/nCoV_node.html

 

 

先月と同様、感染者数の多さで3つのグループに分けています。グループ分け自体は先月と同じにしています。

 

グループA

Baden-Württemberg (バーデン=ヴュルテンベルク州)

Bavaria (バイエルン州)

North Rhine-Westphalia (ノルトライン=ヴェストファーレン州)

 

グループB

Berlin (ベルリン州)

Hesse (ヘッセン州)

Hamburg (ハンブルク州)

Lower Saxony (ニーダーザクセン州)

Rheinland-Palatinate (ラインラント=プファルツ州)

Saxony (ザクセン州)

 

グループC

Brandenburg (ブランデンブルク州)

Bremen (ブレーメン州)

Mecklenburg-Vorpommern (メクレンブルク=フォアポンメルン州)

Saarland (ザールラント州)

Saxony-Anhalt (ザクセン=アンハルト州)

Schleswig-Holstein (シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州)

Thuringia (テューリンゲン州)

 

 

今日は各州における感染状況について書いていきます。

 

 

まずは各州の累計感染者数です。縦軸の最大値(人数)がグループごとに異なっているので注意してください。

 

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先月は指数関数的に増大するような州が多々あったのですが、今月のデータを見てみると、かなりその曲線がなだらかになってきています。

 

3月下旬からバイエルン州が最も感染者数が多いのですが、4月下旬に40,000人を突破しました。

その一方で、グループCの感染者数の増加は比較的穏やかで、中でも、メクレンブルク=フォアポンメルン州は4月17日の新たな感染者数がゼロを記録しました。次のグラフで紹介します。

 

 

次は、各日の新たな感染者数の変化です。

 

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変動が激しい州もありますが、特にグループAの3州を見ると、右肩下がりになってきています。4月27日からはグループAの3州でも新たな感染者数が500人未満となっています。2000人、1500人規模で増える日もあった時に比べるとかなり落ち着いてきているように思えます。

 

 

次の3つのグラフは上の3つのグラフをもとにしています。

4月1日の新規感染者数を基準(1.0)としたときにの変化を示しています。

なので、見た目は上3つのグラフと似ていますが、縦軸は変わっています。

 

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グループAはこのグラフを見ても減少傾向にあるのがわかります。

グループBのヘッセン州、グループCのブレーメン州ザールラント州はかなりばらつきがあり、全体的に増加傾向なのか減少傾向なのかよくわかりません。

 

 

(めんどくさかったらここはすっ飛ばして良いです。)

この30日間のデータから、ベストフィットな一次関数式の傾きを求めると各州以下のようになりました。

ざっくり言うと、マイナスなら減少傾向、プラスなら増加傾向です。

 

グループA

バーデン=ヴュルテンベルク州: -0.032

バイエルン州: -0.033

ノルトライン=ヴェストファーレン州: -0.026

 

グループB

ベルリン州: -0.030

ヘッセン州: -0.033

ハンブルク州: -0.037

ニーダーザクセン州: -0.029 

ラインラント=プファルツ州: -0.033 

ザクセン州: -0.037

 

グループC

ブランデンブルク州: -0.020

ブレーメン州: 0.020

メクレンブルク=フォアポンメルン州: -0.023

ザールラント州: -0.087

ザクセン=アンハルト州: -0.017

シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州: -0.024

テューリンゲン州: -0.009

 

 

基本的にはこの傾きからもわかる通り、減少傾向にあることがわかります。

グループAとBだと、だいたいどの州も0.030ぐらい(3%ぐらい)一日ごとに新たな感染者報告が減少して言っているという感じです。

 

グループCはそれに比べて減少度は少なく、ブレーメン州ではプラスになっていますが、グループCの州ではそもそもの感染者数が少ないので、あまり気にしなくても問題ないかと思います。

バラツキの激しいブレーメン州ザールラント州ですが、この州の4月1日の感染者数はそれぞれ17人、47人とグループA・Bの州と比べれば少ないです。

そのため、「バラツキ」が出やすい傾向になっています。

 

 

ツラツラと書いてきましたが、とりあえずグラフだけでも見てもらえれば幸いです。

 

 

制限の緩和から11日目の4月30日ですが、潜伏期間的にここら辺の時期で今後どうなるかって感じですね。

 

その代わり、来週からはさらに美容室なども開けられるようなので、緩和は徐々に進んでいきそうです。

 

僕個人の話でいうと、来週からようやく、完全ではないようですが研究室も開くらしいです。

修士論文の事々を進めていければと思っています。

 

明日に続きます。